技術紹介
障害物切削
障害物切削ビット

障害物切削ビットにより、H形鋼などの残地障害物を直接切削します。このビットが装備されたマシンによる施工は、残置障害物を地上から引き抜いたり、作業員がチャンバー内に入り障害物の切断作業を行う場合に比べて、工事の工期短縮と安全性の大幅な向上を実現します。障害物切削時には、カッター1回転当りの掘進距離を小さくします。このことにより、カッタートルクは、通常の土砂掘削時よりも低くなります。
当社の制振装置と組み合わせることで、障害物切削時の地上の振動を低減させることも可能です。
2.jpg)

納入年/納入場所 | 2023年/宮城県 |
工事名 | 広瀬川第3雨水幹線工事 |
施主名 | 宮城県仙台市 |
施工者名 | 鴻池組・西部建設・あおみ建設・鎌田建設JV |
マシン外径 | 3.18m |
掘削距離 | 820m |
障害物 | H形鋼(H300) |
特徴 | 障害物切削ビットによる残置障害物(H形鋼)の直接切削および制振装置によるカッターヘッドの振動低減 |
タイトル | 文献種別 | 公開日 |
---|---|---|
シールド掘進に伴う振動低減装置の施工実績と振動特性の一考察 | 土木学会土木建設技術発表会2024 | 2024年11月14日 |
カッターヘッド回転による振動を低減したシールドの施工実績 | 令和6年土木学会年次学術講演会 | 2024年9月6日 |
【開発成果のご紹介】
なお、当社では従来より高速な施工を可能とする障害物切削ビットを開発し、現在特許出願中です。
以下、実証実験の様子をご紹介いたします。
実験装置
開発に用いた実験装置は、実施工を模擬するため、次のように構成しています。
- 切削対象は、H形鋼(H300)とする。
- H形鋼の支持条件は、上部を固定した片持ちとする。
- H形鋼の周りは、土砂を模擬した木材を敷き詰める(改良地盤を模擬)。



切削過程
H形鋼の切削開始から完了までの様子です。

.


